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あなたにも咲かせられる!
プロが教える洋らんの育て方!
Dendrobium (kingianum Type)
デンドロビューム(キンギアナムタイプ)
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講師:松本洋ラン園 松本正昭

どんな植物?

キンギアナムは、オ-ストラリアのクィ-ンズランドからニュ-サウスウェ-ルズにかけて自生する岩生或いは着生の蘭で、別名(ピンク・ロック・リリ-)とも呼ばれています。この品種は、特に寒さに強く.また香りが良いことでもよく知られています。交配も盛んでピンク・白・白赤・紫の一般的な色のほか最近は、黄色・オレンジなども出てきて色彩豊富です。花色が違えば当然香りも違い.フレグランスに入賞するものからちょっと臭い系まであり、好きな香りを見つける楽しみもあります。

置き場所

春.霜が降りなくなったら、風通しのよい戸外に出します。午前中の日光の当たる場所ならベストです。真夏.葉やけなどが心配な時は、その年の暑さにより置き場所を調節してください。霜が降りる頃には.室内に入れ.日中は太陽の良く当たる縁側や窓の近くなどに置きましょう。室内でも凍らなければ大丈夫!と言うほど極強健な蘭です。冬の最低温度は3~5℃でもOKですが、交配種によっては、10℃位必要なものもあります。

日あたり

年間を通じて十分必要です。暑い夏は午前中の日光で十分ですが、陽射しが強すぎる場合は、木陰に移すか、遮光してください。冬は、とくに日光に出来るだけ当てるようにします。

水の与え方

キンギアナムの水やりは、秋からが大事です。11月から12月にかけて花芽が伸び始めてきます。この時、潅水が十分でないとせっかく出てきた花茎が枯れたり、咲きそうだった蕾が落ちたりしてガッカリですね。鉢の下から流れ出すくらいたっぷり水を上げてください。
他のデンドロビュ-ムと同様に水やりを控えると花つきが悪くなります。反対に夏は、水のやり過ぎに注意してください。根腐れや高芽の原因となります。

肥料

キンギアナムは、基本的には無肥料で十分に育つ種類です。5~7月の間、液肥を2000倍に薄めたものを2週間に1回程度与えます。くれぐれも肥料のやりすぎは、禁物です。高芽発生の1番の要因となります。

病害虫

梅雨に入ると、特にナメクジに要注意!秋にはキリギリスが蕾や新芽を狙っています。また、開花中は、アブラムシが着くことが多いので風通しに気をつけ、殺虫剤で駆除しましょう。

ワンポイント

キンギアナムは、一つのバルブで3~5年も花が咲き、葉の落ちたバルブからも花が咲きます。花が終わったからといってバルブを切らないように。バルブは、新芽をだすための養分を蓄えています。植え替えや栽培方法がわからない時は、JOGA加盟洋らん園で聞いてみましょう。

造園

さらに詳しい栽培方法や、植え替えなどについては、
書店やお近くのJOGA加盟洋らん園でぜひ専門書をお買い求めの上ご覧下さい。

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