アングレカム・エランギス Angraecum・Aerangis

講師:国際園芸 合田一之

どんな植物?

 アフリカ、マダガスカルとその周辺の島々やスリランカの河川流域、森林、サバンナなどに分布し樹木や岩に着生又は地生する。単茎性で小型から大型の種類があり、葉は革質で厚いものが多い。
  花は一輪から多数つけ、夜強く香るものが多い。花の大きさに比べ距の長い種が多く、この距の底に蜜を貯め、吸管の長い蛾によって花粉媒介する。アングレカム、セスキペダレの花を見て、ダーウィンが1862年にこの長い距の底にある密を吸える、長い吸管をもつ蛾の存在を予言した。 その40年後に距の底の密を吸いにきて花粉を媒介する、吸管の長いキサントバンスズメガが発見された。

置き場所

春から秋までは屋外の西日が当たらないところで、風通りがよく湿度が保てるような所が良い。 冬の夜間、最低温度が10℃以上保てる場所で昼間はレースのカーテン越しで良く日のあたる場所良い。

日あたり

 種類により多少違うが、夏は屋外に出さずに温室内で栽培する時は75%ぐらいの遮光をする。 屋外に出して涼しければ50%ぐらいの遮光で良いが、暑ければ75%ぐらい遮光したほうが良い。 葉が黄色く成るようでは日が強すぎるので注意。春と秋は50%遮光、冬は30%遮光ぐらいにする。冬、室内で管理する場合は薄いレースのカーテン越しに置くと良い。

水の与え方

水を好きな種が多く、鉢植えのものは極端な乾燥は避けたほうが良い。コルクやヘゴ板に付けたものは天気の良い時は11回たっぷり水をかけてやる。 夏に休眠する種類があるので温室内で管理する場合は鉢の中が蒸れないように注意する。冬の間でも温度が保てれば極端な乾燥は避ける。空中の湿度を保つためにこまめにシリンジをすると良い。

肥料

 薄目の液肥を中心に潅水時に2回に1回の割合で与える。真夏の暑い時期と冬の温度が十分確保できない時期は不要。株の大きくなるタイプは油粕などを使った置肥を施す。

病害虫

カイガラムシ株立ちになる種類など、葉が茂った場所に着き易い。こまめに観察して見つけ次第、駆除するようにする。 
ナメクジ水が多くなるので鉢の中などに居つきやすく、伸び始めの葉や根の先端、蕾などを食害し、バイラス病、軟腐病などを伝播するので定期的に駆除剤などを散布する。
バイラス病葉に不明瞭な斑点などが出て生育不良を起こし花の寿命も短くなる、治療方法ないので感染しないように器具の消毒や害虫の駆除をこまめにする。

ワンポイント

 小型の種には花が葉の付け根で開くものや、花茎が下垂して咲く種があるので、コルクやヘゴ板に付けて栽培すると観賞するときも見やすくて良い。株が立ち上がる種類は鉢にヘゴ棒などを立てて添わせると良い。種により自生地の環境も違うので専門書などで調べるか、エランギスなどを扱ってるJOGA加盟洋らん園にお尋ねください。

 

 

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