パフィオペディルム Paphiopedilum

講師:戸塚洋園芸 戸塚剛

どんな植物?

パフィオは「レディース・スリッパー」とも呼ばれ、唇弁が袋状になっているのが大きな特徴です。北は中国・雲南から、南はインドネシアの島々まで、東南アジア一帯に広く自生する地生蘭です。寒さに強い種類と、生育に比較的高温を必要とする種類があります。近年も新種の発見が続いており、変化に富んだ多様な原種があると同時に育種も進んでおり多様なジャンルの交配種もあります。

置き場所

一年を通して室内で管理するのが望ましく、戸外で栽培する場合も直接雨に当てない方が良いでしょう。0度近くでも生育に問題のない品種もあり、多くの品種は10度前後で十分栽培できます。

日あたり

強すぎる光線は葉焼けの原因にもなり禁物ですが、光線不足になると花上がりが悪くなるなどの悪影響があります。秋~春は30-50%、春~秋は50-70%程度の遮光をして、葉焼けを起こさないように管理します。

水の与え方

バルブを持たないため極端な乾燥には弱く、1年を通して鉢の中が乾ききる事のないように注意しましょう。特に生育シーズンにはたっぷりと水を与えましょう。乾燥によるダメージは深刻で、葉にシワがいってしまうようだと枯死したり回復まで長い月日を要することもあります。夏の高温時には夜温を下げる意味も含めて夕方にたっぷりと潅水するのもよいでしょう。

肥料

温室で管理する場合は薄めの液肥を1年を通して与えますが、真夏の高温時は株の生育が鈍っている時や開花中は与えない様にします。また冬場、10度を下回る場合は控えた方がよいでしょう。固形肥料置く場合は夏季の高温になる前までにしたほうが良いでしょう。

病害虫

常に湿った湿度の高い環境を好みますので、腐敗性の病気には注意が必要です。定期的な消毒による予防的な防除が効果的です。病気にかかってしまったら早めに患部を切り取り、その株だけを別管理にすることをお奨めします。乾燥時にはダニやカイガラムシが付くことがありますので注意が必要です。

ワンポイント

夜温が高いと株が疲労し弱ります。その場合は日中の水やりの他に夕方、株とその周囲に水をまくなどして夜温を下げると生育がよくなります。原種の場合は種ごとの個性や原産地により、交配種の場合も親の性質により管理方法がかなり違いますので、わからないことがあればJOGA加盟洋らん園で聞いてみましょう。

 

 

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