原種カトレア Cattleya species

講師:ワカヤマオーキッド 和中雅人

どんな植物?

カトレアの原種は中南米におよそ50種が生息しています。大型種から小型種まで草状も開花次期も栽培条件もさまざまですが、いろいろな品種を巧く育てると1年中季節感を持ったカトレヤの花を楽しむことができます。また近年、飾り気のない素朴な色彩とシンプルな花型に見せられ、飽きの来ない蘭といった位置づけと希少種や特異色彩の固体を中心に世界的に本物志向のコレクターが増加中です。ほとんどの種が良い香りを持っているのも人気の秘密でしょう。

置き場所

春から秋(最低気温が15℃以上)には屋外栽培が好ましく、風が良く通る場所が適切です。(冬の間も温室内は攪拌扇等で空気をまわします)梅雨の雨にはあわせてもかまいませんが、秋の雨は当てないほうが良いでしょう。種によっては高温を好むものもあるので注意が必要です。ほとんどの種は12℃から15℃の間で栽培できます。冬場でも太陽光線が入るようにします。

日あたり

洋ランの中でも日光を好む種類です(一部例外あり)。春から秋は可能であれば1日中太陽が降り注ぐ場所で30-50%の遮光が適当です。冬場は30%位の遮光下が良いでしょう。冬季、お部屋栽培の場合も葉焼けしない程度で光を良くとるように努めてください。

水の与え方

基本的にはしっかり乾かしてたっぷりと与えます。水を与えない時には、葉面に水を霧状態で与えると良い効果を得られます。冬季、お部屋栽培の場合、通常の水やりに加え、お天気の良い日には屋外に出して葉にも水を掛けてあげましょう。鉢受けなどに水は溜めないようにして下さい。種により冬場はほとんど与えないものや逆に水を好む種もありますのでJOGA加盟の洋らん園にお問い合わせ下さい。

肥料

原種ですので自生地では肥料はほとんどありませんが、人工的に栽培している私たちの場合は少し与えることにより、より良い結果が得られます。しかし与えすぎには注意しましょう。基本的にカトレヤ交配種と変わりませんが原種の場合、成長時期に大きな違いがあります、春夏成長のグループ、秋冬成長のグループを良く知り、成長の適期に与えましょう。油粕を主体とした固形肥料は56月に2回程度、最近は液体肥料をバランスよく与えるケースが増えてきました。1500倍から2000倍で月に2回程度が適量です。

病害虫

害虫一番多くて厄介なものがカイガラムシです。カイガラムシ専用の殺虫剤を使って駆除しましょう。

病気特に高価な原種は度重なる株分け等により弱っていることが多く、弱り目に祟り目で病気になることも少なくありません。しっかりと根を作ることが一番ですが ナンプ病などは秋の雨(低温時)に長く当たったりしていると発病しますので注意が必要です。

もうひとつはバイラス病です。この病気にかかると完全治癒は望めません。予防と毎日の注意が必要です。ハサミ・ピンセットは一鉢ずつ処理する前に第三燐酸ソーダに浸けるか、ライターでよくあぶります。支柱・鉢の使いまわし等に十分注意してください。先ずはストレスのないようにしっかりと根を作って健全な株を作りましょう。

 

ワンポイント

カトレアの原種には1枚葉系品種と2枚葉系の種がありますし、上記で述べたように成長する時期がまったく異なる物もあります。これらを1つの場所で管理するのは大変ですが、系統別で置き場を変えたりすることにより水やりの調整も可能になります。特に植え替え時期には十分注意してください。植物がいつ起きているのか?いつ寝ているのかを良く知り観察しましょう。交配種に比べてデリケートな原種は、休眠時期に植え替えをして大失敗!といったケースも少なくありません。何事もわからない場合はJOGA加盟の洋らん園にお問い合わせ下さい。

 

 

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