メダル審査について
このメダル審査は、アメリカやイギリスで行われていたものを礎としながら、日本的な要素や美的感覚を加味したものに改訂を加え現在に至っており、世界で認められている審査です。具体的には充分に開花した花に対し、種や交配親の特性を加味しながら絶対的な大きさ・カタチ・色彩・花弁の質・花の数などの要素点を積み上げて評価しています。
審査委員長よりご挨拶
日本洋蘭農業協同組合(JOGA=Japan Orchid Growers Association)では、日本各地で開催される洋らん展や、独自のイベントでメダル審査会を行っています。このメダル審査会は1973年に始まって以来、優れた品種が数多く作出され、原種と併せて16,000を超える入賞花の認定を行ってきました。
この審査は、アメリカやイギリスで行われていたものを礎としながら、日本的な要素や美的感覚を加味したものに改訂を加え現在に至っており、世界で認められている審査です。具体的には充分に開花した花に対し、種や交配親の特性を加味しながら絶対的な大きさ・カタチ・色彩・花弁の質・花の数などの要素点を積み上げて評価します。
入賞した花は年単位で発行する入賞花集にすべて掲載するとともに、パソコンを利用したアプリを制作し、古い入賞花から最新花までをキーワードで検索して写真と詳細データをご覧頂くことが可能となっています。
今後は世界各国の審査データを統合した情報発信が進んで行くと考えられ、今まで以上に日本の優れた洋らんが世界の園芸関係者の間で注目される存在として紹介できることを期待しています。
審査会は年間に約60回を全国各地で開催しています。
特にシーズンとなる秋から春にかけては、例年ですと多くの審査会を予定していますが、コロナ禍で予定が立てられなかったり、変更となる場合もございます。
このような時代にこそ花を見て感動し、癒やされ、元気が湧いてくるようなランに出会えるイベントや審査会が開催されれば良いと考えています。
特別大きな花が咲いたり、イメージ通りの実生花が咲いたら審査に出してみませんか?
お近くの審査員に花を見るポイントをちょっと教わると、また新しい興味が湧いてきますし、洋らんの栽培に併せてメダル審査も楽しみながら趣味を拡げていただければと願っています。 ・・・・審査員は永年の研修と試験で資格を得ています。日本各地に散らばっていても『見る目』を維持するためのプログラムにより今も日々の研鑽に励んでいます。
審査会の予定はJOGAのホームページでお知らせしています。詳しいことを知りたいときはJOGAの事務所またはお近くのJOGA加盟洋らん園までお問い合わせ下さい。
2020年9月
日本洋蘭農業協同組合
審査委員長 長﨑全宏